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電気代

【2023年11月分】Japan電力は高い?大手電力の規制料金プランと電気代バトル

 

後輩
後輩
過去記事(2023年7月)で、「2023年内にJapan電力の電気料金は高騰する可能性がある」って言ってたよね?
ねこ崎(筆者)
ねこ崎(筆者)
うん、言ったよ。
「大手電力会社の規制料金プランよりも大幅に高くなるリスクがある」という意味合いでね。
後輩
後輩
現状(2023年11月時点)の電気料金がどうなっているか、気になってるんだ。
ねこ崎(筆者)
ねこ崎(筆者)
実際に、料金比較シミュレーションをしてみよう♪

 

ということで、
2023年11月分の電気料金について、
Japan電力の「くらしプランS」と、
大手電力会社の「家庭向け規制料金プラン」の、
料金比較シミュレーションをしていきます(計算過程も記載します)。

今回の電気代バトルの重要ポイントは、
Japan電力の「くらしプランS」には、いわゆる電源調達調整費が導入されている(=実質的に市場連動型の電気料金プランになっている)という点です。
※Japan電力では、「燃料費“等”調整額」の内訳の一つとして、電源調達調整費が導入されています。
※詳細はコチラ

<Japan電力のwebサイト抜粋>
Japan電力(市場連動型)2023年11月

出典:Japan電力,電気代がお得なJapan電力,2023年11月2日時点
https://www.japaden.jp/lp13/

 

なお、「電源調達調整費・市場連動型の電気料金プラン・規制料金プランって何?」と思った方は、次の記事をご覧ください。

電気料金プランアイキャッチ
【2023年5月追記】現状で「避けるべき」電気料金プラン・「無難な」電気料金プラン 電気料金の値上げに関する話題を、2022年以降、ニュースでよく目にするようになりました。 ※参考:読売新聞オンラインの記事(202...

 

皆さんの電気料金プラン選びの参考になれば幸いです!

※料金比較シミュレーションは真面目にやりましたが、ミスなどがある可能性もあるので、あらかじめご承知おきください。

※本文内の画像類は、クリック/タップすれば、拡大表示されます。

 

1.算定条件

◆対象年月
2023年11月分(本記事執筆年月分)

◆契約電流
30アンペア
※最低料金制のエリア(関西・中国・四国)は除く

◆使用電力量
260kWh
※下記の記事から、家庭での「平均的な」電気使用量は260kWhだと想定

節電
【節電の目安】家庭での「平均的な」電気使用量(kWh)を調べてみた2022年の冬は、国(経済産業省)が旗振り役の節電キャンペーン(節電プログラム)が実施され、参加者には節電ポイントが付与されます。 ※...

◆再生可能エネルギー発電促進賦課金単価
1.40円/kWh
※この単価は変更される可能性あり
経済産業省のニュースリリース(2023年3月24日)参照

◆Japan電力の電気料金の単価・端数処理

くらしプランSの基本料金・電力量料金の単価は、次の通り。

Japan電力(料金単価表)2023年11月

出典:Japan電力,電気代がお得なJapan電力,2023年11月2日時点
https://www.japaden.jp/lp13/

 

燃料費“等”調整額の単価は、次の通り。
※この単価は変更される可能性あり
※他の年月の単価はJapan電力のwebサイトを参照

Japan電力(燃料費等調整単価)2023年11月

出典:Japan電力,燃料費等調整額について,2023年11月2日時点
https://www.japaden.jp/fuelcost/

 

端数処理は、合計金額の1円未満を切捨て。

料金その他の計算における合計金額の単位は1円とし、その端数は切り捨てます。

出典:Japan電力 電力需給約款(低圧)2023年4月1日実施 Ver.2.3 第4条(4)

 

2.北海道電力との比較

下記の通り、北海道電力の家庭向け規制料金プラン(従量電灯B)との比較では、
Japan電力 くらしプランS(北海道)の方が643円安です。

Japan電力 くらしプランS(北海道)

◆基本料金
0円

◆電力量料金(従量料金)
7,800.00円 = 30.00円/kWh × 260kWh

◆燃料費等調整額(国の補助金込み)
525.20円 = 2.02円/kWh × 260kWh

◆再生可能エネルギー発電促進賦課金
364.00円 = 1.40円/kWh × 260kWh

◆合計金額(≒請求金額)
8,689.20円(≒8,689円)

 

北海道電力 従量電灯B

◆請求金額
9,332円

北海道電力webサイトで行った電気料金シミュレーション(2023年11月分・従量電灯B・30アンペア・260kWh)の結果を転記

北海道電力(従量電灯B)2023年11月

出典:北海道電力,電気料金シミュレーション従量電灯B,2023年11月2日,
https://www11.hepco.co.jp/FW15/FWPs01101JuryodentoBRyokinKeisan.do

 

差額

◆差額
-643円 = 8,689円 - 9,332

以上の通り、北海道電力との比較では、
Japan電力 くらしプランS(北海道)の方が643円安です。

 

3.東北電力との比較

下記の通り、東北電力の家庭向け規制料金プラン(従量電灯B)との比較では、
Japan電力 くらしプランS(東北)の方が1,022円高いです。

Japan電力 くらしプランS(東北)

◆基本料金
0円

◆電力量料金(従量料金)
7,020.00円 = 27.00円/kWh × 260kWh

◆燃料費等調整額(国の補助金込み)
1,188.20円 = 4.57円/kWh × 260kWh

◆再生可能エネルギー発電促進賦課金
364.00円 = 1.40円/kWh × 260kWh

◆合計金額(≒請求金額)
8,572.20円(≒8,572円)

 

東北電力 従量電灯B

◆請求金額
7,550円

東北電力のプレスリリース(2023年9月28日)に記載されている金額を転記

東北電力(従量電灯B)2023年11月

出典:東北電力,プレスリリース,2023年11月分の燃料費調整等について(別紙1)低圧のお客さまに適用する燃料費調整単価等

 

差額

◆差額
1,022円 = 8,572円 - 7,550

以上の通り、東北電力との比較では、
Japan電力 くらしプランS(東北)の方が1,022円高いです。

 

4.東京電力エナジーパートナーとの比較

下記の通り、東電の家庭向け規制料金プラン(従量電灯B)との比較では、
Japan電力 くらしプランS(東京)の方が702円高いです。

Japan電力 くらしプランS(東京)

◆基本料金
0円

◆電力量料金(従量料金)
7,020.00円 = 27.00円/kWh × 260kWh

◆燃料費等調整額(国の補助金込み)
829.40円 = 3.19円/kWh × 260kWh

◆再生可能エネルギー発電促進賦課金
364.00円 = 1.40円/kWh × 260kWh

◆合計金額(≒請求金額)
8,213.40円(≒8,213円)

 

東京電力エナジーパートナー 従量電灯B

◆請求金額
7,511円

東電のプレスリリース(2023年9月28日)別紙1に記載されている金額を転記

東電(従量電灯B)2023年11月

出典:東京電力エナジーパートナー,プレスリリース,
2023年11月分燃料費調整単価および電気料金の算定(関東エリア) <別紙1>

 

差額

◆差額
702円 = 8,213円 - 7,511

以上の通り、東電との比較では、
Japan電力 くらしプランS(東京)の方が702円高いです。

 

5.中部電力ミライズとの比較

下記の通り、中部電力ミライズの家庭向け規制料金プラン(従量電灯B)との比較では、
Japan電力 くらしプランS(中部)の方が815円高いです。

Japan電力 くらしプランS(中部)

◆基本料金
0円

◆電力量料金(従量料金)
7,020.00円 = 27.00円/kWh × 260kWh

◆燃料費等調整額(国の補助金込み)
553.80円 = 2.13円/kWh × 260kWh

◆再生可能エネルギー発電促進賦課金
364.00円 = 1.40円/kWh × 260kWh

◆合計金額(≒請求金額)
7,937.80円(≒7,937円)

 

中部電力ミライズ 従量電灯B

◆請求金額
7,122円

中部電力ミライズのプレスリリース(2023年9月28日)に記載されている金額を転記

中部電力ミライズ(従量電灯B)2023年11月

出典:中部電力ミライズ,燃料費調整単価表【2023年11月分】
https://miraiz.chuden.co.jp/home/electric/contract/fuelcost/unitprice/__icsFiles/afieldfile/2023/09/29/nen_price_202311.pdf

 

差額

◆差額
815円 = 7,937円 - 7,122

以上の通り、中部電力ミライズとの比較では、
Japan電力 くらしプランS(中部)の方が815円高いです。

 

6.北陸電力との比較

下記の通り、北陸電力の家庭向け規制料金プラン(従量電灯B)との比較では、
Japan電力 くらしプランS(北陸)の方が132円高いです。

Japan電力 くらしプランS(北陸)

◆基本料金
0円

◆電力量料金(従量料金)
6,760.00円 = 26.00円/kWh × 260kWh

◆燃料費等調整額(国の補助金込み)
442.00円 = 1.70円/kWh × 260kWh

◆再生可能エネルギー発電促進賦課金
364.00円 = 1.40円/kWh × 260kWh

◆合計金額(≒請求金額)
7,566.00円(≒7,566円)

 

北陸電力 従量電灯B

◆請求金額
7,434円

北陸電力webサイトで行った電気料金シミュレーション(2023年11月分・従量電灯B・30アンペア・260kWh・初回振替契約割引あり)の結果を転記

北陸電力(従量電灯B)2023年11月

出典:北陸電力,従量電灯B試算結果,2023年11月2日
https://www.rikuden.co.jp/cgi-bin/shisan/211.cgi

 

差額

◆差額
132円 = 7,566円 - 7,434

以上の通り、北陸電力との比較では、
Japan電力 くらしプランS(北陸)の方が132円高いです。

 

7.関西電力との比較

下記の通り、関西電力の家庭向け規制料金プラン(従量電灯A)との比較では、
Japan電力 くらしプランS(関西)の方が1,417円高いです。

Japan電力 くらしプランS(関西)

◆基本料金
0円

◆電力量料金(従量料金)
6,760.00円 = 26.00円/kWh × 260kWh

◆燃料費等調整額(国の補助金込み)
439.40円 = 1.69円/kWh × 260kWh

◆再生可能エネルギー発電促進賦課金
364.00円 = 1.40円/kWh × 260kWh

◆合計金額(≒請求金額)
7,563.40円(≒7,563円)

 

関西電力 従量電灯A

◆請求金額
6,146円

関西電力のプレスリリース(2023年9月28日)に記載されている金額を転記

関西電力(従量電灯A)2023年11月

出典:関西電力,プレスリリース,2023年11月分電気料金の燃料費調整

 

差額

◆差額
1,417円 = 7,563円 - 6,146円

以上の通り、関西電力との比較では、
Japan電力 くらしプランS(関西)の方が1,417円高いです。

 

8.中国電力との比較

下記の通り、中国電力の家庭向け規制料金プラン(従量電灯A)との比較では、
Japan電力 くらしプランS(中国)の方が483円高いです。

Japan電力 くらしプランS(中国)

◆基本料金
0円

◆電力量料金(従量料金)
6,760.00円 = 26.00円/kWh × 260kWh

◆燃料費等調整額(国の補助金含む)
665.60円 = 2.56円/kWh × 260kWh

◆再生可能エネルギー発電促進賦課金
364.00円 = 1.40円/kWh × 260kWh

◆合計金額(≒請求金額)
7,789.60円(≒7,789円)

 

中国電力 従量電灯A

◆請求金額
7,306円

中国電力のプレスリリース(2023年9月28日)に記載されている金額を転記

中国電力(従量電灯A)2023年11月

出典:中国電力,プレスリリース,2023年11月分電気料金の燃料費等調整について

 

差額

◆差額
483円 = 7,789円 - 7,306

以上の通り、中国電力との比較では、
Japan電力 くらしプランS(中国)の方が483円高いです。

 

9.四国電力との比較

下記の通り、四国電力の家庭向け規制料金プラン(従量電灯A)との比較では、
Japan電力 くらしプランS(四国)の方が465円高いです。

Japan電力 くらしプランS(四国)

◆基本料金
0円

◆電力量料金(従量料金)
6,760.00円 = 26.00円/kWh × 260kWh

◆燃料費等調整額(国の補助金込み)
678.60円 = 2.61円/kWh × 260kWh

◆再生可能エネルギー発電促進賦課金
364.00円 = 1.40円/kWh × 260kWh

◆合計金額(≒請求金額)
7,802.60円(≒7,802円)

 

四国電力 従量電灯A

◆請求金額
7,337円

四国電力のプレスリリース(2023年9月28日)に記載されている金額を転記

四国電力(従量電灯A)2023年11月

出典:四国電力,プレスリリース,2023年11月分電気料金の燃料費調整について

 

差額

◆差額
465円 = 7,802円 - 7,337

以上の通り、四国電力との比較では、
Japan電力 くらしプランS(四国)の方が465円高いです。

 

10.九州電力との比較

下記の通り、九州電力の家庭向け規制料金プラン(従量電灯B)との比較では、
Japan電力 くらしプランS(九州)の方が11円安いです。

Japan電力 くらしプランS(九州)

◆基本料金
0円

◆電力量料金(従量料金)
6,760.00円 = 26.00円/kWh × 260kWh

◆燃料費等調整額(国の補助金込み)
-772.20円 = -2.97円/kWh × 260kWh

◆再生可能エネルギー発電促進賦課金
364.00円 = 1.40円/kWh × 260kWh

◆合計金額(≒請求金額)
6,351.80円(≒6,351円)

 

九州電力 従量電灯B

◆請求金額
6,362円

九州電力webサイトで行った電気料金シミュレーション(2023年11月分・従量電灯B・30アンペア・260kWh・口座振替割引あり)の結果を転記

九州電力(従量電灯B)2023年11月

出典:九州電力,あなたの電気料金をシミュレーション従量電灯B,2023年11月3日
https://www1.kyuden.co.jp/php/ryokin_shift/public/user_hontou/index.php/user_hontou/ryokin_shift/jyuryo_b_result/

 

差額

◆差額
-11円 = 6,351円 - 6,362

以上の通り、九州電力との比較では、
Japan電力 くらしプランS(九州)の方が11円安いです。

 

シミュレーション結果一覧

2023年11月分は、
北海道・九州エリアを除いて、
Japan電力の方が高い結果となりました。

差額まとめ表(2023年11月)Japan電力

 

ちなみに、
2023年月分は、
関西エリアを除いて、
Japan電力の方が安い結果でした。
※計算過程などの詳細は過去記事参照

差額まとめ表(2023年7月)Japan電力

 

7月分・11月分を見比べると、
Japan電力は、大手電力会社よりも、
九州エリアを除き、大きく値上げしています
※高騰した、と言える程ではない気がしますが
※さらなる値上げの余地あり、とも言えます

 

Japan電力についての考察・口コミ評価

シミュレーション結果を踏まえ、Japan電力について考察・口コミ評価していきます。

※以下、特に記載が無い限り、Japan電力・大手電力会社の電気料金・電気料金の仕組みは、Japan電力「くらしプランS」・大手電力会社「家庭向け規制料金プラン」のモノを指します。

Japan電力の電気料金が安かったり高かったりする理由

上記結果の通り、
Japan電力の電気料金は、
大手電力会社の電気料金よりも、
月によって、安くなったり高くなったりすることがあります。

その原因は、Japan電力の「燃料費等調整単価(燃料費等調整額の単価)」です。

Japan電力の「燃料費等調整単価」も、大手電力会社の「燃料費(等)調整単価」も、“毎月”価格が変動する可能性があるのですが、
Japan電力の「燃料費等調整単価」は、大手電力会社の「燃料費(等)調整単価」よりも、変動額が大きくなることがあります(*)
(*)値下げよりも、値上げの方が、変動額が大きくなる余地があります

その理由の一つとして、Japan電力の「燃料費等調整単価」の算定式には、電気の卸市場価格が含まれていることが挙げられます。
※他の理由としては、“Japan電力の「燃料費等調整単価」には上限がないのに、大手電力会社の「燃料費(等)調整単価」には上限がある”ことが挙げられます

つまり、Japan電力の電気料金が、大手電力会社の電気料金よりも、月によって、安くなったり高くなったりするのは、「Japan電力が市場連動型の電気料金プランだから」という理由もあるのです。

私個人の意見として、Japan電力には、「燃料費等調整単価」という名称ではなく、「電源調達調整単価」などといった、実態に合う名称を使用して欲しいです。

そうすれば、電気料金の制度・仕組みに詳しくない消費者が、Japan電力の「燃料費等調整単価」と、大手電力会社の「燃料費(等)調整単価」を、別モノ(中身が全く違うモノ)だと認識しやすくなるからです。

名称が(ほぼ)一緒だと、「中身も(ほぼ)同じ」と思ってしまう人も、出てきてしまうと思います。

 

2024年 Japan電力の電気料金の見通し

2024年各月のJapan電力の電気料金を予想するには、2024年各月の“電気の卸市場価格”を予想する必要があります。

ただ、現状では、2024年各月の“電気の卸市場価格”を予想するのは、私には難しいです。
※判断材料を見つけられなかったので

そもそも、電気の卸市場価格が「今後上がるのか下がるのか」については、日経平均株価が今後上がるのか下がるのかと同じように、正確・完璧な予想は誰にもできません。

電気の卸市場価格を予想している人がいたとしても、その予想は外れる可能性もあります。

日経平均株価を予想しているアナリストをイメージしていただければと思います。

そのため、2024年各月のJapan電力の電気料金が、大手電力会社の電気料金よりも、安くなるか、高くなるか、現状では私には分かりません。
※ギャンブルに近いイメージ

強いて言えば、電気の卸市場価格は2023年春~現状(2023年11月)においては高騰していないので(*)、「Japan電力の電気料金は、2023年11月の水準よりもさらに高くなる余地がある」状況です。
(*)参考:JEPX information

なお、「Japan電力が安いときだけ契約しよう(高くなったら逃げ出そう)」と考えている人もいるかもしれませんが、Japan電力には“短期解約に対する契約解除料”があるので、要注意!

供給開始日が属する月から起算して12 ヶ月目の末日までに電力需給契約が終了する場合、契約解除料として 3,000 円(不課税)をお客さまにお支払いいただきます。
ただし、以下の理由の場合を除きます。
イ) 建替により解約する場合で、建替後も当社とご契約いただく場合
ロ) その他お客さまの責に帰さない事由で解約する場合
ハ) お客さまが2022年6月1日以前に当社に対して電力需給契約を申込んでいる場合

出典:Japan電力 電力需給約款(低圧)2023年4月1日実施 Ver.2.3 第28条(2)

 

Japan電力の説明・PRスタンス

過去記事でも紹介しましたが、
Japan電力のwebサイトを見たところ、
相変わらず、市場連動型の料金プランのデメリットである“高騰リスク”について、説明が不十分だと感じました。
※詳細な説明をしている箇所を、私が見落としたのかもしれませんが
(見落としが無いようマジメに探したつもりですが)

我々電気の使用者にとって重要な情報を十分に説明していないのであれば、企業スタンスとしては「うーん・・・」と思います。
※参考:ITmedia NEWS(2023年6月15日)

<Japan電力のwebサイト抜粋>
Japan電力(説明スタンス1)2023年11月

出典:Japan電力,電気代がお得なJapan電力,2023年11月5日時点
https://www.japaden.jp/lp13/

 

Japan電力(説明スタンス2)2023年11月 Japan電力(説明スタンス3)2023年11月

出典:Japan電力,よくあるご質問,2023年11月5日時点
https://www.japaden.jp/qa/index.html

 

 

あと、新たに気になったのは、Japan電力のwebサイトに掲載されている、「②各社値上げの中、11月値上げをしません。」というPR内容です。

<Japan電力のwebサイト抜粋>
Japan電力(説明スタンス4)2023年11月

出典:Japan電力,電気代がお得なJapan電力,2023年11月5日時点
https://www.japaden.jp/lp13/

 

しかしJapan電力は、2023年10月分と比べ2023年11月分は、燃料費等調整単価を値上げしています

それに伴い、電気料金(請求金額)も値上げしています
※2023年10月分~11月分の間で、燃料費等調整単価以外の電気料金の内訳(基本料金・電力量料金単価・再エネ賦課金単価)に変動は見られないので

<Japan電力のwebサイト抜粋>
Japan電力(燃料費等調整単価)2023年10月

出典:Japan電力,2023年10月使用分に適用する調整額,2023年11月5日時点
https://www.japaden.jp/common/pdf/%E7%87%83%E6%96%99%E8%B2%BB%E7%AD%89%E8%AA%BF%E6%95%B4%E5%8D%98%E4%BE%A1202311.pdf

 

Japan電力(燃料費等調整単価)2023年11月

出典:Japan電力,燃料費等調整額について,2023年11月2日時点
https://www.japaden.jp/fuelcost/

 

素直な感想として、
11月値上げしてるよね…どういうこと?
と思いました。

色々考えたところ、
「②各社値上げの中、11月値上げをしません。」に対するJapan電力の意図としては、「いわゆる本格値上げ(*)は、11月はしませんよ」という気がします。
(*)ザックリ言うと、基本料金・電力量料金単価も含めた値上げ

ただ、そうだとしても、
電気料金の制度・仕組みに詳しくない消費者には、Japan電力の意図は伝わらず、誤解される(Japan電力は11月に“一切”値上げしないんだ、と思われる)気がします。

 

まとめ

私自身はJapan電力と契約する気は無いですし、家族や友人にもオススメしません。

もちろん、2023年7月のように、Japan電力の電気料金は大手電力会社よりも安くなることがあるので、メリットがある時もあります。
※2023年11月のように、逆転するデメリットもありますが

そのため、少なくとも本記事で紹介した内容をキチンと把握したうえで、Japan電力と新規契約をする・契約継続をするのであれば、問題ない(後悔するリスクは少ない)と思います。

ただ、Japan電力のメリットばかりを把握して、デメリットをほとんど把握しないまま契約をするのは問題があると思います。

電気料金プラン選びは、ぜひ慎重にしていただければと思います。

 

今回は以上になります。
最後までお読み頂き、ありがとうございます!